Shunsuke Kojima
President Kotorisha Inc.


  ・たった一人の演劇部
  ・演劇部部長をもう一度
  ・現実とつながった
  ・そして、本の世界へ

 

小島 俊介さん
埼玉県川口市
ことり社 代表

 

たった一人の演劇部

小学生の時に発表会みたいなのが時々あって。
そのときに、手品が好きで、
手品をよくやってたんですよ。
ちっちゃいのもやってたけど、
ダンボールに入って人体切断みたいな、
こどもってそういうの好きじゃない?
それをやりたくて、でも仕組みがわからないから、
本とか見ながら仕組みを調べてね。
毎回、友達3人とかで手品をやってて、
途中からそれを劇団にしたんです。
マジック込みの演劇をやってて、
キョンシーが出てきたりね、戦ったり、
そういうのが好きでしたから。

中学校に入った時も、
文化祭で各学年が演劇をやる学校で、
毎年3年間、助監督をやっていました。
その時に、舞台裏の暗い感じとかが好きになって、
で、高校でもやろうと思って、演劇部に入ったら、
一人だったんです。
先輩は3年生がいたんだけど、
受験だし、もうやめるって。
そしたら顧問の先生が、一人だけどどうするって?
たぶんやめて欲しかったんだと思うけど、
あ、やりますって言ったの。

 

 

演劇部部長をもう一度

で、ポスターを作ったんですよ。
文化祭で公演する第一回公演ってことで。
文化祭上演予定って。
一人だったけど、勝手に刷って、学校に貼ってね。
しばらくしたら、演劇部あったんだって、
みんな気づいて。
それで、何人か集まって、
文化祭公演をやったんだよね。
最終的には40〜50人の部活になったんですよ。
それで、こういう本が当時から残ってるわけです。
戯曲とかね、演劇関連の本。

僕の名刺に演劇部って書いてるの知ってる?
数年前に独立して、今のことり社をはじめて、
会社経営も一年ぐらいで飽きるわけですよ。
飽きて、どうしようかなって思ったときに、
そうだ、演劇部部長をもう一度やろうと。
それで、編集部部長と演劇部部長をやってます。
一人しかいないけどね。
今は演劇部としては、こども向けの
工作ユニットと宇宙ユニットの活動をしてます。

 

 

 

現実とつながった

高校の演劇部では一年生から部長で、
好きなことやってね、
自分で脚本を書いて、出演して、演出もやって。
自分のごっこ遊びにみんなを付き合わせて、
好きな遊びができるわけですよ。
そういう妄想の中で生きてたんですね。
そんなときに幼稚園公演をしたんです。
学校の外に演劇の機会を見出そうと思ってね。
近くの幼稚園に行って、
演劇をやりたいんですけどって、
そしたら、ああ、いいですよって。
で、はじめて幼稚園に行った時に、
小さい子が真顔で見てるんです。素直な目で。

それまで、高校生向けに学校で演劇をやってる時って、
僕らが何しても、分別がつくお客さんだから、
あんまり気にしてなかったんだけど、
幼稚園で演劇をやった時に、
その子たちの目を見て、
きっと僕が、ここで言ったことって、
良いことも悪いことも、
すんなり入っていくんだろうなぁって。
それが新鮮で、現実とつながったって思いになってね。
それまで夢の中で、
自分の好きな範囲だけでやっていたのが、
怖さもあるけど、現実とつながって面白いなと。
それがきっかけで、
こども向けの仕事、学校の先生になって、
教育関係の仕事をしたいなって思ったんです。

 

 

 

そして、本の世界へ

でも、教員採用試験浪人中に、
周りはみんな働いてるし、
お金はだんだん尽きてくるしで、
うーんってなって、
仕事しなきゃまずいかなと思い始めて、
探して最初に入った会社が、
児童書を作ってた編集プロダクションでした。
こども向けの仕事をするって気持ちで入ったから、
あまり本の仕事をするイメージがなかったんですよね。
でも、いざ入ったら本ですよ、と。
僕は、こども向けの科学雑誌も付録ばかりで遊んで、
本を読まないからやめさせられたようなこどもでした。
それで大人になって、
本を作らなくちゃいけなくなって、
なんだろう、因果応報だなぁって。

この本棚の左側の上段と中段にあるのは、
今まで制作に携わってきた本ですね。
記事を書いたり、構成とかイラストのラフをやったり。
本を作る仕事のつながりで
JAXA(宇宙航空研究開発機構)と日本宇宙少年団が
つくっている本に関わって、
それがきっかけで日本宇宙少年団に転職して、
こども向けの教育事業をする世界にきました。
やった、って感じだったんだけど。
その後いろいろあって、独立しました。
もう一回、本の世界に半分戻ってきてね。
ただ、本の世界も本だけじゃなくて、
こども向けのイベントやワークショップなど
ひろがっているから、
結果的には、ちょうどいいバランスになってるなぁ、
って思いますね。

 

 

 

Pick up Book

“3年の科学 2000年8月号” 

3年の科学の2000年の8月号ですね。
最初に編集に関わって嬉しかった本です。
これの付録みたいな小冊子を
担当させてもらったんです。
これだけは、仕事していた時のラフ原稿もね、
今でもどっかにとってあるんですよ。