Daisuke Yukita
Grad Student


  ・理工学部からデザインの道へ
  ・留学先で見つけた本
  ・変わらない目標
  ・何よりも楽しかった

 

油木田 大祐さん
神奈川県横浜市
大学院生

 

理工学部からデザインの道へ

この本棚、自分で作ったの、本棚が無かったから。
大学に余ってた材料でね。
これ、モジュール式になってるから、
同じものを沢山作っていけば、
あとは重ねられるんだよ。
去年の6月ぐらいに留学から帰ってきて、
ここに置いてある本は、
それ以降に買ったり、貰ったりした本がほとんど。
結構散財しちゃうんだよね、本で。
本にはすぐお金を払っちゃう。

留学は、
ロンドンとニューヨークの美術大学に一学期ずつ、
この留学プログラムがあるから今の大学院に来たんだ。
学部は理工学部だったけど、
デザインを学びたいって気持ちがすごくあった。
そう思ったきっかけ?
うーん、なんかね昔から考えるのとか好きだったけど、
学部の担当教員に言われた一言がでかかった。
卒業研究で、機械学習のアルゴリズム改善みたいなのを
やってたんだけど、
精度を95パーセントから98パーセントにあげたの。
で、それってなんの意味があったんですかって、
卒業研究が全部終わったあとに教員に話したら、
「それはね、油木田くん。僕らが考えることじゃ無い。それは企業が考えることだから。」
って言われて、
俺はもう少し違うとこに興味があるな、って思ったの。

 

 

留学先で見つけた本

留学先の美大での衝撃はでかかった。
本当にね、四方八方から袋叩きにあった感じ。
みんな、何でも作れる自信に溢れてた。
菌とか作ってたからね、授業で。
こういうバクテリアがあったら面白いんじゃない?
みたいな。

この本(「Exploring Materials:Creative Design for Everyday Objects」 著:I.Alesina,E.Lupton)ね、
ニューヨークの古本屋で買ったんだけど、
すごく面白いよ、素材集、マテリアルの一覧。
当時はこういう知識を何一つ持ってなかったんだよ。
ものを作る上で使える知識を持っていない状態で、
大学院に進んで留学したから。
必死にね、こういうのを学ぶしか無かった。

ニューヨークでは、
この本(「The Complete Wilderness Training Book」 著:H.McManners)も買ったね。
サバイバル術のすべてが分かるっていう本。
テントを立てる場所だったら、
こういう場所はやめなさいよ、とかね。
他にも服の洗い方、トイレの作り方、
魚のさばき方とか。
とにかくサバイバルができるやつに
悪い奴はいないって、
俺は自信を持って言えるね。

 

 

 

変わらない目標

大学院を修了した後は、
企業プロモーションの企画や制作をする
制作事務所に行く予定です。
ゆくゆくはね、そこで鍛えて、
培った能力をソーシャルなプロジェクト
にあてはめていくことがやりたい。
クライアントが大企業とかじゃなくて、
小学校とか中学校とかがクライアントの
クリエイティブエージェンシーとかやりたいよね、
いかに学校をクリエイティブに
生まれ変われるようにするかとか。

大学3年生ぐらいの時から、
学びを楽しくするっていう目標を、
ずっと持ってて、それは変わってない。
なんでかって?
うーん、
とにかく3年生になると周りのみんなが就活で、
コロッと変わったのにすごく違和感を感じた。
授業もろくに出ないのに、
急に就活を真面目にやる光景を見て、
なんで就活はやるのに、
学びってものを軽視してるんだろうな、
って思っていたから。

 

 

何よりも楽しかった

みんながクリエイティブな遊びをやってるのが、
すごく素敵な世界だなって思う。
クリエイティブな遊びっていうと、
高飛車に聞こえるけど、
そうじゃなくて、
俺らが日常的にやってるような遊びをね。
この前も、スタジオ借りて、
自分で作った電子工作の
紹介ビデオの動画を撮って、編集して、
ってのを土日でやったんだよ。
あれとかやってる時、
カラオケしてる時よりも、
ディズニーランドにいる時よりも楽しかった。
今の大学院も遊んでるような感覚なんだよね。
研究も。
それをみんなができたらめっちゃいいのになって。

そうそう、
最近、服が増えてきたから次はね、
クローゼットを作ろうかと思ってるの。

 

Pick up Book

“愛するということ”

著:E.Fromm 訳:鈴木晶

この本、すごいスーって入って、
すごい気持ちよく考え方が刷新されたんだよね。
この本でエーリッヒは、愛っていうのは覚悟なんだと、
それがすごいガッツーンときてね。
彼女に対しても、
友達に対しても、
家族に対しても、
腹をくくるっていうことを知った。
こういう本を必要としてた時に出会えた本だったね。