Satoshi Owaki
Bookstore Clerk


  ・ここにいつもいるから
  ・今日みたいな暑い日に
  ・絵を描いて国際交流
  ・本屋が自分の本棚

 

大脇 聡史さん
東京都国分寺市
書店員

 

ここにいつもいるから

本屋さんで働いてます。
大学は洋画専攻で、大学を卒業して、
最初はなんもやる気しないなって思ってたの。
唯一これならやりたいなって思ったのが、
本屋さん。
なんでかはわかんないんだけど。パッと直感で。
4月に会社を受けて、5月から働き始めました。

仕事の内容としては、
本を発注したり、品出しとか棚整理、
返品、在庫管理、後は本の場所を入れ替えたりとか。
本棚に本を並べるのって楽しいんだよ。
棚ごとに本のカテゴリーは決まってて、
ここは歴史、とか、
ここは鉄道、とか。
その範囲でなら自由に並べられる。
鉄道の棚なら、
ここは新幹線、ここは国鉄とか、
この流れを見よ!みたいな。
人によると思うけど、その作業が一番好き。
なんか本を並べる作業は、
絵を描くことと繋がってると思うんだよ。

人と接するのが好きだから、
いつか自分でお店を持って、
そこにいろんな人が集まったりするのがいいなって。
この前、友達と一緒に絵を描いたり、書初めをする
イベントを開催したんだけど
その時、友達に、
「大脇くんは、寂しいから構って欲しいんだ」
って感じのことを言われて、
そういうのって恥ずかしいから
目を向けないようにしてたけど、
ああ、そうかもなって。
本屋で働こうと思ったのもそういうことかもしれない。
きれいに言おうとしてたけど。
寂しいからかまってよ、ここにいつもいるからって。

 

 

今日みたいな暑い日に

このセミの絵は、大学を卒業して、
同級生が引っ越す時にもらいました。
実家に荷物を運ぶのを手伝って、
その時にこれちょうだいよって。
彼はセミの死骸を拾ったりしてたから、
それを見て書いたんだと思う。

 

 

あっちの絵は、僕の。
セミの絵をくれた同級生と一緒に、
大学に牛がいたから、
今日みたいな暑い日に見に行って、
かんかん照りの日にね。
その時に写生した絵の中で、
一枚だけ良かったから飾ってる。

最近はあんまり絵を描かないなぁ。
時間は無くはないんだけど、
仕事以外にNPO活動もやってて、
それが休日に入ってくるから。
たまに何も予定がない休日があって、
外に出て、木を描きたいんだけど。
なんだか時間かかりそうだなって思って。

 

 

 

絵を描いて国際交流

NPOでは、子どもたちが
絵を描いて国際交流をするイベントをしています。
去年は、
仙台、インドネシアのバリ、フィリンピンのマニラで
ワークショップをやって、
子どもたちが絵を描いて交流しました。
高校時代の友達がもともと活動をしていて、
Facebookとかでその様子を見てて、
すごい楽しそうなことやってるなって思ってたら、
大学を卒業して都内に来た時に、
ちょうど誘ってもらって。
それがきっかけで活動に携わるようになりました。

 

 

本屋が自分の本棚

「BORUTO-ボルト-」が3巻だけあるのは、
読んだのを売ってるから。
「BLEACH」も今は17巻と18巻しかない。
売るのって意外?とっといてどうするの?
読み返す?場所がすごいことになるでしょ?

この本(「書を捨てよ町へ出よう」著:寺山修司)に
物を持たないって話が載っていて、
結構、それに影響されてる気がする。
例えば、コンビニに行けば、
食べ物って買えるじゃん?
それを自分家の冷蔵庫だと思う、みたいな。
それと一緒で、本屋さんを自分家の本棚と思う。
読みたい時に本棚から抜いて、買って、
また売って本棚に戻す、みたいな。
間にお金は介在するけど。
そういう意識になって、結構本を売るようになった。
まあ、その前からも売ってたけど。
寺山修司は大学の時に一回読んでて、最近また買った。
それこそ本棚から抜いてね、読んだ。

本を売るのはどういう気持ちか?
なんだろうな。
ここに置いてても多分読まないだろうなって本とか、
もう僕はいいかな、卒業したかなって本を、
小鳥とか魚を離すような感じ?
他の人に読んでもらいなさい、みたいな。
誰かに読んで欲しいと思った本はむしろ売るかもね。

 

 

Pick up Book

“モモ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語”

著:M.Ende 訳:大島かおり

これ、さっき読んでた。モモ。有名な作品だよ。
これはですね、今日履いてるズボンを買った服屋で、
店員のお姉さんに、
仕事は本屋さんなんですよ、みたいな話をしたら、
なんかオススメの本ありますか?って聞かれて、
僕が考えてる時に、逆にどうですかって、聞いたの。
そしたら、これをオススメしてくれて。
自分の子どもに読んであげていて、
考えさせられる内容で、大人でもいいよって。
まだ読んでる途中だけど、ちゃんと読みたいなって。