Daiki Moriyama
Coterie Cartoonist


  ・漫画ってしんどいなって思うようになった
  ・はじめてしっくりくるアドバイスを受けた
  ・変われないことを前提に
  ・子どもの頃からの夢

 

森山 大輝さん
埼玉県 川越市
同人作家

 

漫画ってしんどいなって思うようになった

今は、冬のコミックマーケットに向けた作業中。
それをやりつつ、次の同人誌販売イベントの申し込みが
今日までなので、それをやんなきゃいけない。
次のイベントは2月だね。
次は委託販売も含めて、800部ぐらい刷ろうかなって。
この間の夏コミの時は500部刷って、全部売れたから、次は800だね。

大学生の時は、漫画そんなに描いてなかった。
一年生の最初の時はちゃんと描こうとしてたけど、
一年の冬に、サークルの同人誌に載せる予定だった
漫画が締め切りに間に合わなくて、
原稿を“落とした”んだよね。
それがすべての始まりだと思う。

それまでも締め切りとか、ギリギリだったけど、
なんやかんや誤魔化してできていたことが、
ついにできなかった、という敗北の経験と、
その失敗を茶化されたんだよね、友人に。
それから、これじゃダメだ、這い上がるぞって。
でも、ギリギリ間に合う、間に合わない、
ってのを繰り返していくうちに、
なんか漫画ってしんどいなって思うようになった。

うーん、できたものには自信はあったけどね、
完成に至るまでが苦痛すぎた。
やりたいけど、なかなか作業が手につかない。
それを繰り返す内に、漫画をやりたいって言う割には、
作品数が少ないよねって感じになって…

 

 

初めてしっくりくるアドバイスを受けた

大学を卒業した後、
行きたい企画会社があったんだけど、
そこに応募して、うまくいかず。
他にもゲーム会社何社かに、
ポートフォリオを送ってもうまくいかず。
一社も引っかからなかった。面接すら無かったよ。
全く手応えがなくてね、今思えば、
もうちょっとやり方があったかなって思うけど。
狭き門ばかり叩いてたんだよね。

やっぱり、絵を描いて仕事にするなら、
もう少しスキルを磨く必要があると、
周囲からアドバイスをもらったりして、
とりあえず専門学校の体験入学だけでも受けようと。
その時に出会った先生の教え方がしっくりきて、
良かったんだよね、だから入ろうと。

どういう所が良かったか?
なんだろう、褒められたとかじゃなくて、
その先生は、現役で同人作家として活動している人で、
そういう目線のアドバイスを初めて受けたんだよ。
それが良かった。
大学の時は、ジャンルは違うけど絵だから、
だいたい同じだろって感じで、
芸術やデザインの先生から指導を受けてたけど、
やっぱり違うなと。

 

 

変われないことを前提に

大学時代は単純な話だけど、
絵が下手くそだったのが何より問題で、
そこそこに描けている実感があれば、
あそこまでダラダラは描かなかったんだよ。
今は、そういう価値基準で、
判断してくれる先生がいるのが大きい。
みんな絵で食ってるから、絵も上手いわけですよ。
そういう人から君の絵はこういう風にしたら?
って言われて修正を繰り返すと、自信はつくよ。

大学時代から変われたか?
うーん、正直言うと変われてないんだけど。
前は、変わらなきゃって思ってたけど、
変わるのは無理だなって思った、最終的に。
自分が技術的に描けるか、描けないかは別にして、
克己、弱い性格を治すってのは、
この歳になったら無理だって、やっと思えた。
無理だったら、変えるんじゃなくて、
そういう性格をどうリードしてあげるか、
で考えた方が気が楽だなって思って。
昔は、身の丈にあってない、
理想の高い結論をつけてたなってのを思うね。
こうならなきゃダメだって、で、結局ダメっていう。

自信がついたのが一番大きいと思う。
先生と出会って、
同業のロールモデルを見ることができたのは大きいね。

 

 

子供の頃からの夢

Twitterに絵をあげた時のフォロワーからの、
リアクションはモチベーションになってたよ。
それがあったから、大学時代も卒業後も耐えられた。
誰一人として見向きもしなかったら、
きっと、別のことをやってた。

今後?
そんなに変わらないと思う。
基本的には何も変わらないと思う、
同人作家として食べていけるように活動を続ける。
それで、あわよくば同人をきっかけに
商業誌の声がかかることもあるから。

オリジナル作品の願望?
もちろん、あるある。
それは子供の頃からの夢だから。

 

Pick up Book

“テレビマガジン 1998年3月号”

うってつけのがあったわ。これだ。
雑誌の新しいヒーローを考えようという
募集コーナーに自分の絵が載ってるんだよ。
自分のルーツですよ。
昔から自分オリジナルのヒーローを、
頭の中で考えて描いてたから。
自分が嬉しかったのより、
周りの人にすごいって言ってもらえたり、
周りの反響を覚えてるね。
こういう風に本に載ると喜ぶんだなって。