Atsushi Izumihara
Engineer & Grad Student


  ・テレポーテーション願望
  ・初年度ってなんかワクワクしません?
  ・本で買わなきゃいけない本と、そうじゃない本
  ・良い時代

 

泉原 厚史さん
神奈川県横浜市
エンジニア・大学院生

 

テレポーテーション願望

もともとテレポーテーションをしたかったんです。
瞬間移動がしたくて。
ご実家はどちらですか? 遠くない?
そこの扉をガチャッと開けたら、
実家に着いて欲しくないですか?

テレポーテーション願望の由来は、割と古いです。
自分の母親の実家が沖永良部島という
沖縄本島のちょっと北にある離島なんです。
そこに大好きな、じいちゃん、ばあちゃんがいて、
すごく綺麗な海があって。
高校生ぐらいまで、毎年夏休みは必ず行ってました。
大学生になっても友達を連れて何回か行って、
面白かったんですけど、行きづらいんです、とにかく。
東京から行くとなると、
沖縄に飛んでフェリーに乗るか、
鹿児島まで行って飛行機で行くかなんですが、
選択肢に幅がなくて、お金も定価料金がかかる。
これはありえんな、と思って。
それなら、瞬間移動じゃねって。

そういうことをしたくて、
はじめは、リニアモーターカーとか、自動運転車とか、
移動時間を縮めたり、移動時間を自由にできたり、
どっちかがしたいなと思って、
学部の時は機械工学科に進みました。
でも、その当時から自動運転はどうやら
機械側の仕事じゃ無いぞって気がしてたんです。
これは人工知能とかソフトウェアの話だぞ、と。

その時に、VR(バーチャルリアリティ)
っていうものがあることに気づいて、
行けなくても行ったことにすればいいじゃんって。
VRの研究領域の中にテレプレゼンス(遠隔地でも、その場所にいるかのような感覚を提供する技術)
があって、それでVRの研究をしたいと思いました。

 

 

初年度ってなんかワクワクしません?

修士課程はVR系の研究室に入ったんですけど、
はじめの一年はメディアアートをしてました。
「空気の港~テクノロジー×空気で感じる新しい世界~」
という、デジタルパブリックアートを羽田空港に
展示する展示会がありました。

入学して6月ぐらいから制作を始めて、展示が10月で。
会期も延長して、その後に、
作品の一部を東京都現代美術館で展示してる間に
就活の時期に突入してしまったんです。
でも、この時の経験の話がウケが良くて。
デザイナーとかアーティストの意図を汲み取って、
具体的な実装に落とし込んでいく、ということを
やってましたって話がすごく良かったらしくて、
それで、今の会社に入ることになりました。

今は会社に所属しながら、
博士課程の学生として大学に戻ってきました。
会社の居心地は良かったです。
ただ、気分を変えたいなっていう気持ちが強いです。
場所と日々の活動の仕方を変えてみたいなって。
それと、ちょうど指導教員の先生が、大学を移籍して、
ラボを作ったタイミングだったんです。
初年度ってなんかワクワクしません?
初年度ってたった一度しかないですから、
一期生っていいですよね。

 

 

本で買わなきゃいけない本と、そうじゃない本

この本棚は共有なんですよ、完全に混ざってます。
ただエリアはなんとなくあって、左上とかは私です。
漫画とラノベは妻のものが多いです。
ああ、でも、漫画は混ざってます。
一応、書斎にも本棚がちょっとはあるんですけど、
作業のフェーズで分けてる感じです。
今、読みたいやつとかは書斎の本棚に積んであって、
かつて読んだやつとか、人に貸したりするやつは、
こっちの本棚、みたいな。

本で買わなきゃいけない本と、そうじゃない本と、
見極めが最近ちょっとしたブームですね。僕の中で。
ちょっとiPad持ってきて良いですか?

最近、漫画は極力電子書籍で買うようにしてて、
電子書籍の何が良いかって、ツイッターとかで、
この漫画いいよって流れてきたら、
10秒後にダウンロードできる。
その便利さ、たまらん、みたいなのあります。
でも、たまに逆転が起きる時があって。
「機動戦士ガンダム サンダーボルト」は、
はじめ電子書籍で買ったんですけど、
本棚に中途半端に巻があるでしょ?
これ、めちゃくちゃ絵が綺麗なんです。
こういうのを見せられちゃうと、
あ、やっぱり紙で買おうと。
デジタルの解像度だと足りないなって。

多くの漫画とか文字だけの小説とかは、
電子書籍でいいんですが、そうじゃないのは問題です。
レイアウトが大事なタイプの本、
図表が入ってる本とか、プログラミングの本とかは、
電子書籍で買えないんです。

 

 

良い時代

物理的な本棚って、
容積と座標の二つの軸があるなと思ってます。
容積はわかりやすいですよね、
この空間分だけこの本があるよ、みたいな。
本の厚みにもキャラがあるじゃないですか。
分厚い専門書とか持ってると強くなった気がしません?
おれはこの本の内容を知ってるぞ、という感じとか。
あと、座標。
妻は、本の並びにこだわりがあるらしくて、
シリーズものの本とか、この本はここ、みたいな。
こそっと移動しちゃうとたぶん怒られるんです。

僕は、本棚をある程度絞っておきたいです。
ここに無限に本棚が並んじゃうと、
そこに何があるかっていうことを追いきれなくなる。
脳内での把握に準じてる状態にしておきたい。
それが、電子書籍はできないんです。
ライブラリをスクロールしちゃうと、
もう、わからなくなってしまう。

物理的な本と電子書籍の両方の良さみたいなのを、
うまく使い分けることができて、
良い時代だなって思います。
ある時は本屋で、ある時はアマゾンで。
でも、時々、あれ?どっちで買ったっけって、
2回ぐらいやっちゃったんです。
同じ本を両方で買っちゃって、本屋で買って来た後に、
同じ本がアマゾンから送られて来たことがある。

物理的な本と電子書籍と、どっちが良いかって、
まだ僕の中で決着が付いてなくて、
ケース毎に考えなきゃいけないので、面倒ですけど、
そういった面倒も含めて楽しんでます。

 

 

Pick up Book

“まんが 地球大紀行”

これは、1,2巻もあったんですけど、
人にあげちゃったんです。
実家には全巻あるんですが、
家庭教師をやっていた時に、教え子に、
これはいいぞって、6巻全部あげるつもりで買って、
1,2巻だけあげて、そこからなぜか忘れて、
3巻から先が残ってる。

NHK特集で「地球大紀行」っていう番組があって、
この本は、その漫画バージョンなんです。
番組を見た後に、親が買ってくれて、
小学生の頃、何回も何回もひたすら読んでた。
それで地理、地学が好きになって、
今日は地理地学の話を一切してませんが、
だけど、大好きです。地形が大好きです。
今、住んでる崖っぷちの家も、
それで選んだってとこはあります。

最近社会人になってお金に余裕が出てきたので、
世界中のすごい地形とか見に行きたいと思ってるんです。
この本に登場する「レッドウッド国立・州立公園」に
地上で最も高い木があって、そういう話が大好きで、
この本を読んで行きたいところを探すっていうのが、
今後の人生の楽しみなんです。
だから、そのうち宇宙に行きたいんです。
この本、後半は宇宙に行くので。