Kenta Kan
President of DALIFILMS


  ・結構ややこしいの、人生が
  ・夢と、その限界
  ・ほとんど寝ずに働いた
  ・そういう風に仕事をずっと思っていたい

 

菅 健太さん
神奈川県 川崎市
映像制作会社 DALIFILMS 代表

 

結構ややこしいの、人生が

結構ややこしいの、人生が。
時系列で説明すると、地方から上京して大学に入って、
そこで同級生とコンビを組んで、
アマチュアの芸人をはじめたの。
その当時、ニコニコ動画とかが流行ってて、
面白動画を出したら、芸人として周知できると思って、
大学の映像サークルに相方と二人で入って、
面白動画を作ってるうちに、
ゼミの課題とかも全部映像作品で作ったんよ。

大学を卒業した後、
俺は地元のテレビ局の制作会社に入って、
相方は東京のテレビ局のADになって、
住む場所は離れてたけど、ずっと連絡は取り合ってて、
熱が冷めることは無かったね。
一年経って、仕事を辞めて、
大学院進学と同時に俺は東京に戻ってくるの。
そしたら、相方も同じ時期に仕事を辞めて、
また芸人として活動をはじめて、
キングオブコントで元気ハツラツぅ?賞をもらったり、
これはいけるかもってところで、
俺が大学院修了と同時に就職することにしたんだよ。
でも、相方は芸人の道を進むと。

その時、俺らはシェアハウスに住んでて、
一緒に住みながら、芸人を目指そうとしてたんだけど、
コンビの一方は社会人になり、
もう一方はそのまま芸人を目指す-。
それで、ザ・ノンフィクションっていう、
テレビ番組で特集されたんだよね。
見てない?
見たほうがいいよ、あれはいいよ〜
リンク貼っといて。

 

 

夢と、その限界

もう、小さい頃から芸能人になりたい、
何でもいいから芸能人になりたいって思いがあったね。
学生時代、養成所の俳優コースのオーディションを
受けたこともあるし、そういうのいっぱい受けたけど、
結局どこにも行かなくて。
うーん、やっぱり親の反対を押し切るのが怖すぎて、
東京に出て、芸能人になるなんて親は思ってないから。
そういう狙いがあって東京には来たけど、
本気でやると、養成所の学費とかお金もかかる。
そんなの怒られるだろうって。
でも、アマチュアの芸人なら、
お金をかけずにできるじゃない?
それが芸人を始めたきっかけかな。

それでも大学卒業と同時に二人とも就職したのは-。
二人とも親なんですよ、親に学費を払ってもらって、
就職をしないという答えはどうしても出せなかった。
いやぁ、出せなかった。
やりたい気持ちはめちゃくちゃあった。
でも、当たり前のように就職しなきゃって思って。
本当に周りに流されていたんだろうね。
みんながスーツ着て就活してる、やばい!と。
希望とか夢とか、全部思考停止してる。
今、考えると、
なんでそのままやらなかったんだろうとも思うけど。

でも、舞台に出て気づいたんだけど、
俺、あんまり面白くない。
単純に、俺、あんまり面白くないなって。
舞台に出て、普通に話すことはできるけど、
実際に、ここで面白い一言を!ってなると、
何も言えなくなる。
だからもう俺は向いてないなって。
キングオブコントに出ながら感じてたよ、
勝ち上がって行きながらも限界が見えていて。
相方が面白いんであって、俺が面白いんじゃない。
だから悔しさも感じなかった。

 

 

ほとんど寝ずに働いた

でも、芸人は向いてないけど、
営業職では負けないだろうっていう、
訳のわからない自信はあった。
大学院を出た後は大手企業の営業をやってたんだけど、
地域賞とか新入社員1位とか貰ったりしてた。
その後の会社でも、マーケティングとか、
社長秘書のような仕事をしてて、
必要とされる仕事で気持ちは良いんだけど、
もう、すべての人に気を使わんといかんし、
一人の人間の機嫌をとるために、
どれだけの労力を使うんだろうって。

Facebookで動画制作の会社を始めたいって書いたら、
いっぱい依頼が来て、何でもやりますって感じで、
一年目はほとんど寝ずに働いてたよ。
それで最近ようやく黒字になり始めた。

こう見えて俺、自信ないんだよ、
心の中では自信がないからさ、
最初の頃は段々と値切られたりもしたのよ。
最近は、ようやく自信がついてきたかな。

 

 

そういう風に仕事をずっと思っていたい

他の記事を読んだんだけど、
みんな立派なことを言ってたから、
そういうこと言っとこうかなぁ〜
コンビニで売ってる本を買うだけの人間だからね。
しかも買って読まない。買って満足してるタイプ。
でも、そういう奴もいたほうがいいかなと思うから。
そんな人でも、なんとかなるんだってのを示したいね。

大学院の時の研究テーマでもあるんだけど、
第二の死を向かえないようにしようと。
そう、第二の死。第一の死は身体的な死で、
第二の死っていうのは、記憶や記録として、
みんなから忘れ去られてしまうこと。
死ぬ時の恐怖って、身体的なこともあるけど、
忘れ去られてしまうんじゃないかっていう恐怖もある。
そういう一人一人の記憶や記録として、
映像を残したいと思った人が、
誰でも気軽に残せるようなコストでありながら、
ハイクオリティな映像を作ることが野望なんだよね。

DALIFILMSの今後?
規模はでかくしたいような、したくないような。
大きな会社にしたいというより、
少数精鋭で楽しく、イキイキと生きていく、
一緒に働く人も社員にならずともただ楽しく、
仕事に行く日を遊びに行く日と同じテンションで、
行きたいなって。
そういう風に仕事をずっと思っていたい。
大きな目標はないですが、楽しく…ね。
なんだそれ!

 

 

Pick up Book

“深夜特急”

著:沢木耕太郎

深夜特急ですね、深夜特急が一番いいですね。
小説だよ、知らない?
これですよ、僕らの世代のバイブルは。
シルクロードをバックパッカーが渡る話なんだけど、
これはどの国にバックパックしても、
宿とかに置いてあるから、みんな旅をしながら、
1~5巻を探して、これを読んで、
バックパックしてる人も多いんじゃないかな。

学生の時、サークルの部室の端にたまたま落ちてて、
普段、小説は読まないのに、これはすごく面白くてね。
人生においてちゃんと読んだのは深夜特急だけかも。

 

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