Tsubasa Matsumoto
Director / Cinematographer


  ・はじまり
  ・英語が分からなすぎて
  ・憧れの大学へ、そして
  ・無事に仲直りできました

 

松本 ツバサさん
東京都 文京区
映画監督/撮影監督
English Ver.

 

はじまり

中学3年生の時に、
サッカー部だったんですけど、
部活を引退してすごく暇になって、
映画でも見るかって。
その時は邦画にはまり出して、
今とは全然趣味が違うんですけど、
「誰も知らない」とか「空気人形」「空中庭園」とか、
好きでしたね。
くらーい邦画ばっか見てて。

当時、留年してきた先輩が同じクラスにいて、
そいつに連れていかれて、
高校の映画部のエキストラをやったんです。
中学生なのに留年なんてあるのか?
そう、通ってたのが一貫校だったから、
そういう人がたまにいたんです。

高校は最初ラクロスをやってたんですけど、
あんまり楽しくなくて、辞めて、
映画部のことを思い出して、入ってみようかなって。

最初はBカメ(サブのカメラマン)をやらされました。
素材撮りに行かされたり。屋根の上から撮るとか。
現場は楽しかったですよ。
男子校だったから、
映画の現場でしか女の人に出会えないので。
それは嬉しかった。

それをしばらくやって、監督作を2つ撮って。
あそこの2つ(「テーブル☆テニス」、「漂泊」)
なんですけど。
この前久しぶりに当時のスタッフと会った際に
「テーブル☆テニス」を見たんですけど、
内容がバカすぎて笑いましたね。

 

 

英語が分からなすぎて

「テーブル☆テニス」の時はまだ高校生で、
高2の時に高校を辞めて、
その夏休みに「漂泊」を撮りました。
勉強についていけなくて、
将来どうしようかと考えてみた時に、
映画はずっとやりたかったので、
映画の学校に行こうと。
そう思い立って高校を辞めて、
周りのアドバイスもあって、
アメリカの映画の学校に行くことにしました。

高校を辞めるって言ったら、友達の何人かは
逃げなんじゃないの?って言ってくる人もいましたが、
親は、なんでもやっていいよって言ってくれました。
失うものは何もないってことで。

高認を取って、
最初はアイダホの語学学校に行きました。
英語が全くダメだったので。
現地に行っても英語が全然わからないから、
食堂の場所が聞けなくて、最初の3日間、
ご飯を食べることができなかったんです。
母親が空港で渡してくれたお菓子で、
なんとか食いつないでたんですけど、
ようやく3日目に日本語を喋れる人に出会って、
その人に食堂に連れて行ってもらいました。

 

 

憧れの大学へ、そして

語学学校の後に、2年間オハイオの大学に入って、
英語に自信がついてきたので、ずっと行きたかった
ニューヨーク大学の芸術学部(Tisch School of the Arts)に編入しました。
授業の内容は技術的なことが多かったです。
最初は写真を撮って、静止画だけで物語を伝える
という内容でした。
その次が白黒無声映画で、その次にカラーで…
順々に教えてくれるから分かりやすかったですね。
現役で映画を撮っている先生たちが教えてくれたんで、
そこは良かったです。あと機材は学割が効くので、
学割料金でレンタルできるのもメリットでした。

大学を卒業して、
この1年間はフリーランスで働いています。
この1年間は、楽しかったですね。
今はDP(Director of Photography:撮影監督)としての仕事が多いです。
監督志望で大学に入ったんですけど、
気づいたら撮影の仕事が多くて。
実習の時に作った映画の映像を、
気に入ってもらえたらしく、
声をかけられて、友達の映画の撮影をしていくうちに、
それからどんどん声がかかるようになって。

日本とアメリカの撮影現場の違いですか?
日本の現場は、
この前ドラマの撮影現場を見学したんですけど、
DP制じゃないんですよね。
アメリカではDP(撮影監督)が、
カメラだけでなく照明を決めるのに対して、
日本は独立した照明部が照明を作って、
撮影部は撮影専任なんですよね、ここが違うなって。
でも撮影って、フレーミングは3割ぐらいで、
照明の上手さが7割ぐらいだと思うので。
そこもコントロールしたいですよね。

あと人生で初めてロケ弁を食べて、
めっちゃ美味しいなって思いました。
ご飯はこっちの方が美味しいですね。

 

 

無事に仲直りできました

この本棚の本は父親に渡されたのが多いです。
アメリカに行く前に色々な本を読んだ方がいいよって、
オススメの本をすごい量渡されて、
父は本を読ませるのが好きな人なので。

梶井基次郎は好きですね、これは自分で買いました。
あとは星新一とか村上春樹とか
SF好きになったのも村上春樹の影響だと思います。
好きなSFの種類も王道のSFというより、
なんて言うんでしょう、
一見普通だけど、何かがおかしいっていう、
そういう世界観が好きですね。

今、編集している卒制の映画も、
SFロマンスみたいな話です。
小学校の時の友達との共同脚本の作品です。
いつかその友人の脚本で映画を作りたいと思っていて、
声をかけました。
実は卒制の脚本を完成させなければならないのに、
アイディアが全然出なくて、
締め切りから半年ぐらい経ってしまったんです。
先生が結構怒ってしまって、
でも、撮影終わって撮った素材を見せたら、
無事に仲直りできました。

 

 

Pick up Book

“二十枚シナリオの学習方法について”

著:新井 一

この本は高校を辞めて、映画の道に進もうとした時に、
担任の先生がすごく優しい先生で、
先生もかつてシナリオライターを目指していたらしく、
その時の教材をもらいました。
周囲の人からは逃げてんじゃない?
と言われていた時に、
先生だけは優しくしてくれて。
この前久しぶりに連絡して、
今度、会うことになったんです。

 

松本ツバサ公式サイト:tsubasamatsumoto.com